漢字の羅列があると文章を読む気が一気に失せます
漢文もどきだけでなく、文章全般においても読みやすさは大切です。漢字だけでなく仮名も上手に使いましょう。
中学や高校の国語の授業で「漢文」を読まされた人は少なくないと思います。しかし、漢文を書く授業なんて、まず受けてないはずなのに、なぜか漢文もどきを書いてしまわれる方は意外と多いです。
少なくとも、「地元密着なび」にお申し込みいただく先生方を見ている限りでは…
え、漢文もどきってなんだ?
たとえば(今のところ一人もいらっしゃいませんが)、大阪の天神橋筋六丁目駅の近辺で開業していらっしゃる方が最寄駅からの道筋を説明される場合、
大阪市営地下鉄堺筋線天神橋筋六丁目駅六番出口下車柴島方面徒歩十分正蓮寺聖堂隣
…38文字の漢字が切れ目なくつながっているこれが、漢文でなくて何だというのでしょうか?
もちろん、これはネタとして作った例ですのでメチャクチャな長さですが、10文字以上の漢字が切れ目なしに連なっているなんて珍しい事ではありません。「地下鉄堺筋線天神橋筋六丁目駅下車十分」のような。
先の例に「てにをは」などを追加するとこうなります。
大阪市営地下鉄堺筋線・天神橋筋六丁目駅の六番出口を下車して柴島方面へ徒歩十分、正蓮寺聖堂の隣です。
先の漢文もどきよりもはるかに意味が取りやすくなったはずです。
仮名ばっかりというのも読みにくいものですが、漢字ばっかりというのも負けず劣らず読みにくいものです。
それに、パソコンを使って文章を書いていると、手書きなら書けない漢字も書けますから、油断していると、どうしても漢字の量が増えてしまいます。
くれぐれもご注意ください。みんながみんな我慢して解読してくれるとは限りません。