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自分が言いたい事は相手が聞きたい事の中に混ぜる

行列のできる講座と思わず手に取るチラシの作り方」京都セミナーの参加者が、集客の方法を学び、実践していく中で感じた疲労感と、成功のポイントを解説しています。チラシだけでなく、相手の悩みやメリットを考えた企画が重要だと述べています。聞きたい事に混ぜて言いたい事を伝えることが大切とも指摘しています。

2007年6月2日(土)に「行列のできる講座と思わず手に取るチラシの作り方」京都セミナーに参加してきました。

朝の10時から夕方の5時まで(途中に昼休み)6時間という長丁場なのに、受講料はたったの3,000円。

セミナーを終えて6時前に家に帰ってきた私は、そのまま倒れてしまいました。

表向きの主題こそは「行列のできる講座と思わず手に取るチラシの作り方」ですが、実態はといえば

人の来なさそうなセミナーを開催してしまうNPO法人や市民団体を、いかにして「集めたい人」を集められるように骨の髄から叩き直すか

ということを、手を変え品を変え、講師の方が話をし、何十枚ものダメチラシといいチラシを見比べ、どのチラシが定員の倍以上も集客できたかをみんなで検討し、脳みそを使いまくりましたから、そりゃ疲れます。

ぶっちゃけた話、チラシの良し悪し以前に企画内容がダメだったら、たとえチラシだけ良くして人を集めても、二度とその団体のセミナーには来なくなります。

たとえば「男女平等」とか何とかいう考えを男性にもっと理解してもらおうというセミナーをやるとします。

ここで真っ正面から「男女平等を目指す」だとか「男性改造講座」だとかやっちゃうと、男は来ません。

当たり前です。

何が悲しくて、金払ってわざわざ出かけて、「あんたはダメだ」とか説教されなきゃいかんのですか?

でも、そういうセミナーをやってしまう団体の多いこと。
それで人が来ないと嘆くんですから話になりません。

では、チラシだけ口当たりのいい内容に書き換えて、中身はそのまんまだとどうか?

うっかり騙された男性がノコノコやってきたら「あんたはダメだ」とか言われる。

「ふざけんなボケ、二度と来るか!」

となるに決まってます。

そこで、来てほしい男性の「悩み」を解消するような講座を作って、そこでさりげなく「家事もできた方がいいですよ」とか「お子さんとももっと触れ合う時間を取った方がいいですよ」とかのように、「相手の心に届くように」メッセージを吹き込むというのがベストです。

・相手が聞きたい事を8割
・自分が言いたい事は2割

しかも、その2割も大上段から「今のあんたはダメだからこうしなさい!」みたいなのではなく、
「こんな風にしたらもっと人間関係がうまくいって、あなたも楽になりますよ」
みたいな相手のメリットを前面に打ち出すやり方でないと「肝心の2割は右から左」で終わってしまいます。

お客様(患者様、生徒&保護者様)に言いたい事は山ほどあるかと思いますが、言いたい事を言いたいように言っても人は聞いてはもらえません。

聞きたい事に混ぜて、さらに言いたい事も相手の聞きたいように加工して言うくらいしてください。