●「自分らしさ」と「女性ならではの視点」との矛盾
日経ビジネスオンラインの記事では、性別や他の区別方法での選択には慎重さが必要と述べられています。個人の特性や経験によって価値が生まれることを考えるべきです。
日経ビジネスオンラインという日経ビジネスの読者向け
ホームページがありまして、そこに面白い記事が載って
おりました。
・「女性らしさを生かして」ってヘンじゃないですか。
上記の記事で例に挙がっているP&Gの生理用品でも、
「気持ちが明るくなるようなデザイン」を提唱したのは
男性で、スタッフの女性は「は?何それ?」。でも消費
者には好評を博したということがあります。
また、女性だけのプロジェクトチームというのも話題に
は上りますが、実際に目を見張るような成果を上げたと
いう話はまず聞きません。
もっとも、女性だけのプロジェクトチームが上手く行か
ない理由は「偉いさんが求める女性らしさ」に応えてし
まうせいじゃないかという説もありますが。
正直、個人差を無視して「性差(それも社会的な性差)」
ばかりを前面に押し出す意味というのはないと思います。
たとえば、職場内の数少ない女性をかき集めてプロジェ
クトチームを作ったとしましょう。カツカツの人数から
候補を募るのですから、もはや商品開発の適性がどうこ
うとか言える状態ではありません。
こんなチームで成果をあげろという方が無理でしょう。
また、上記記事のP&Gの例のようになまじ「自分が女
性だから」という事で、かえって自分とは違う女性の気
持ちや悩みに気づけないという場合もあります。
もちろん、ここで書いた「女性」の例はそのまま「男性」
に置き換えても通用する話です。
性別だけではなく、それ以外の区別方法(国籍・民族・
年代・職業などなど)での区別というのも、眉毛につば
を付けて聞いておくべきなんでしょうね。
◆シンプルすぎる要約◆
「●●ならではの視点」とかいうのは当てにしない方が。