「鴨川ホルモー」で超ローカル性の演出方法を学ぶ
鴨川ホルモー」は京都ローカルネタ満載の面白い小説。地元密着の仕事にも役立つアピール手法を学べる。
しばらく前に放映されたドラマ「鹿男あをによし」の原
作を書いた万城目学(まきめまなぶ)氏のデビュー作・
「鴨川ホルモー」を一昨日に読みました。
・鹿男あをによし(未読)
・鴨川ホルモー(既読)
旧い友人に
「主役の阿部の一番の友達があなたを彷彿させるキャラで」
と強く勧められて(この意見には異論が大ありだけど)、
アマゾンで購入しました。
真顔で荒唐無稽な大バカ話を語る話が好きでない人には
受けが悪いようですが、私には面白かったので1時間ほ
どで一気に読破。
で、思ったこと。
この本の筆者が京大出身で、話の舞台も京大のサークル。
京都ローカルどころか京大ローカルネタが続出です。
私はこの話の舞台になった京都市左京区に10年ほど住ん
でいたので、この本に出てくる地名もお店も9割がたは
脳内に思い浮かびます。
その時代をもう一度やり直したいとは全く思いませんが、
それでも「バカすぎる大学~フリーター時代」を思い出
すと共に懐かしさを覚えます。
「●●、あそこの店は拙いくせに客だけは多かったな」
とか
「吉田神社で●●●●やっちゃあ洒落にならんだろ」
とか
「アラスカのように寒い冬の岩倉」
とか、もうたまりません。
どこぞの会合で同郷の人と出会うと話が盛り上がりがち
なのも、自分と同じ地元意識を共有しているというのが
大きいです。
そして、ここからが本題です。たいていの方は地元が好
きです。口では悪く言っていても、他人に良く言われれ
ばまんざらでもないものですから。
だから、地元密着で仕事をされる方は、折に触れて自分
が地元の一員であることをアピールすべきです。
油断をしていると堅苦しい文章表現をしてしまったり、
地元の人しか読まない広告が「共通語100%」とか、そ
ういうのはお客様に距離感を感じさせるだけです。
スケジュールが押しすぎで方言指導が間に合ってないテ
レビドラマみたいに、どう考えても変な方言を使ったの
では好感度マイナスです。
しかし、自分が育った地、あるいは長く住んでいる土地
で開業しているなら、地元の方言や地元の人しか分から
ないような事を織り交ぜた文章を書いた方が絶対に読ん
だ人の反応は良くなります。
例えて言えば、宴会で最初から最後まで素面のまま冷静
な人とはなかなか仲良くなれないという事です。適度に
酔っぱらって適度に腹を割りましょう。出来上がりすぎ
て暴れたりセクハラ行為に走るのは論外ですが。
◆シンプルすぎる要約◆
地元の人の心を開くには地元ネタと地元の方言が一番。