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自分自身と相手の関係を保つためにも「断る力」を

自分の得意分野を伸ばすために、「いい人」でなくなる必要があるという勝間和代の『断る力』を紹介しています。

「いい人は成功しない」と言われることがあります。
なぜか?

・誰でもいい雑用
・条件的に見合わない仕事
・自分の能力が追い付いていない分野の業務
・自分にメリットがない事

そういったものでも引き受けてしまうからです。そうや
っているうちに「自分の得意分野を伸ばす」「自分なら
ではの仕事をする」ことができなくなるのが致命的な問
題なのです。
 
 
あるいは、家の中でも「いい人」になる人。
「私が我慢すればここは丸く収まるから」
「自分さえ我慢すれば、いつかこの人も分かってくれる」
こうやって何でもかんでも我慢していると、どこかでぶ
ち切れて離婚・失踪とか、支配・被支配の関係になって
しまいます。
 
 
では、なんで「いい人」では良くないのでしょうか?
「いい人」は得てして「断る」「議論する」といった、
『無用の角を立てずに自己主張する』ことを避けて、相
手の希望や要望に応えてしまうところがあります。

つまり、いい人はいい人でも「都合がいい人」や「どう
でもいい人」になっているのですから、重んじられる訳
もなければ、尊敬される訳もありません。
 
 
「なるほど、じゃあ嫌なことは断ればいいのか」
もちろん、気乗りしない事を何でもかんでも断ればいい
というものではありません。それではただの「自分勝手
な人」です。

それに、断ることで相手との関係を破壊してしまったの
では元も子もありません。裏付けのたっぷりある悪評を
立てられたら再起不能ですし。
 
 
相手からのお願いを断るにしても、相手の言い分に反論
するにしても、

・自分の立場や考え方を分かってもらい、
・相手の立場や考え方を自分も分かり、
・より良い関係を築き上げられるような、

そんなやり方がある事を知って、身に付けたいものです。
 
 
・断る力(勝間和代・文春新書)

相変わらず、アマゾンのレビュー欄では信者とアンチが
賛否両論を繰り広げていますが、ことこの本に関してい
えば、私は★5つを付けられると思います。

「断る力」というタイトルは半分釣りだと思います。
しかし、相手と自分にとって「気持ちの良い自己主張」
をするためにはどんなスキルや心構えが必要か、という
本ですので、すでにできている人以外には役立つかと。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
断らない「いい人」でいるのは「その時は楽」ですが、
後でたっぷりとツケが回ってきます、と自戒を込めて。

・断る力(勝間和代・文春新書)