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「ラーメン」と「うどん」「そば」そして「蕎麦」を検索すると

エンゲージメントを高めるためには、ユーザーが求めている検索結果を理解することが重要です。この記事では、キーワードとコンテンツの関係性や検索数の違いを分析しながら、SEOのテクニックだけでなく、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツ作成が重要であることを指摘しています。

「サイバーエージェントSEO情報ブログ」に、こんな興味深い記事が載っていました。

・SEOにおけるキーワード(検索クエリ)とコンテンツの考え方

「ラーメン」「うどん」「そば」をそれぞれ検索してみると、「うどん」や「そば」の場合は

・全国のお店の紹介
・レシピ
・手打ち教室
・通販サイト
・観光案内

が出てきます。

(※2021年1月は、近所のうどん屋さんとレシピ、通販サイトが目立ちます)

(※2023年7月は、「うどん」近所のうどん屋さんとレシピが半々くらい、「そば」近所のそば屋さんとレシピが半々+そば関連のニュースです)

ところが、「ラーメン」の場合は

・全国のお店の紹介

が上位に圧倒的に多く、2ページ目に1つだけ通販サイトがでます。
レシピも観光案内も手打ち教室もでません。

(※2021年1月は、近所のラーメン屋さんがほとんどです)

(※2023年7月は、近所のラーメン屋さんが多く、レシピがいくつか、通販も1つ)

同じ麺類だというのに、この差は何なのでしょうか?

上記ブログ記事では、「うどん」や「そば」に比べてラーメンで検索する人は「食べに行きたい」というニーズが圧倒的に強いからではないか、と推測しています。

ためしにグーグルでの月間検索回数(※2014年1月時点)を調べてみましょう。

・ラーメン:201,000
・うどん:49,500
・そば:27,100

ラーメンが他の2つより1桁多いです。ところが、「レシピ」を追加してみるとこうなります。

・ラーメン レシピ:6,600
・うどん レシピ:60,500
・そば レシピ:14,800

・うどん:「うどん」単体より検索回数が多い
・そば:「そば」単体の半分くらい
・ラーメン:「ラーメン」単体の30分の1

...ラーメンの検索結果にレシピが出ない理由が納得いきました。
ちなみに、各検索語に「通販」を付けてみると、どれも少ないです。

・ラーメン 通販:1,900
・うどん 通販:480
・そば 通販:390

通販サイトが上位にあまり出ないのも無理はありません。

もう一つおまけで検索。

「そば」で検索すると「焼きそば」や「中華そば」も検索結果に出てきます。

そして、「そば」の検索結果画面では「ソバ」や「蕎麦」も太字で強調されていますので、同じ言葉と見なされているようです。

では、漢字の「蕎麦」で検索するとどうなるでしょうか?

...検索結果の画面から「焼きそば」と「中華そば」が消えました。

「そば」で「焼きそば」「中華そば」を連想する人はいるけど、「蕎麦」で「焼きそば」「中華そば」を連想する人はいないということなのでしょう。(※2021年1月は、「そば」で検索しても「焼そば」「中華そば」は上位に出ません)

つらつらと検索結果や検索回数について書きましたが、要は何が言いたいのか?

「ある検索語で検索したら、どんな検索結果が出てくることが期待されているのかを、掴んでおきましょう」ということです。

たとえば、「整体」で検索する人は、「地名 整体」で検索する人に比べると
「整体って何?」
という情報を求めていることが多いと考えられます。

というより、「地名 整体」で検索する人はほぼ「その地名の近辺にある整体院を探している」からです。

※自分や身近な人が行くためか、営業を掛けるためかはともかく。

グーグルの方針が「その語句で検索した人が見て満足するホームページやブログを上位に出す」をさらに突き詰めています。

キーワード出現率がどうこうとかいったレベルではなく、まずは「自分のホームページが●●で上位に出て満足されるかどうか」を考えてみてください。

SEOのテクニックだけで上位表示を目指すのは、ますます困難になっているようですので。