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メール・ブログ・SNSはタイトルに合った文章になっていますか?

メール・ブログ記事・SNS投稿などで、タイトルと合っていない本文を投稿してしまうと不信感を抱かせます。

言葉が足りないなどのせいで、本文とタイトルがズレてしまうのは、できる限り避けたいものです。

不審者がただのいい人に思えてしまう防犯メール

先日、福岡県警から送られた防犯メールの内容が「これ、いい人なのでは?」という誤解を招きそうだと話題になりました。

その時の防犯メールの文面がこちらです。

7月16日午前11時40分ころ、 田川郡糸田町の路上で、小学生女児らが見知らぬ男から『首から水筒をかけたら危ないぞ』 などと声をかけられる事案が発生しました。男は、 年齢70歳位、身長170センチメートル位のやせ型で、 茶色Tシャツ、 白色長ズボンを着用していました

「水筒を首や肩にかけたまま走らないように」という警告は、消費者庁も出しているので、声かけの内容自体はまったく正しいです。

この危険性を知っている人から「これはただのいい人なのでは?」という疑問の声が出るのも無理はありません。

しかし、実際に福岡県警に取材した記事を読むと、ただのいい人ではないようです。

この記事によると、声かけをした人物はメール文面の声かけ以外にも次のような特徴があったそうです。

  • 男性は閉じた状態の傘を持っており、そこには大量のお菓子がはみ出るほど詰め込まれていた
  • 男性は女子小学生らに「首から水筒をかけたら危ないぞ」との声をかけた後も、しつこく話しかけた

閉じた傘にお菓子を大量に入れていただけなら面白オジサンかもしれませんが、「しつこく話しかけた」までセットなら話は別です。

これなら、声を掛けられた小学生が不審に思うのも、警察が防犯メールで保護者に注意を促すのも無理はありません。

限られた文字数できちんと不審者らしく伝えるには?

だったら、なぜ防犯メールの文面があまりに情報不足なのかが気になります。

先の記事の2ページ目には、

メールの文字数制限などもあり

とあります。防犯メールの文字数を数えると全角125文字です。

メール配信システムの文字数制限が、昔の携帯電話でも受け取れるよう設定してあるのでしょう。

個人的にはスマホやパソコンだけを対象にして、もっと文字数を増やしてはどうかと思いますが、契約内容をすぐに変更するわけにもいかなさそうです。

では文面を手直しして、何とか不審者らしさを伝えられないかを試してみましょう。

7月16日午前11時40分ころ、 田川郡糸田町の路上で、小学生女児らが見知らぬ男から『首から水筒をかけたら危ないぞ』 などと声をかけられる事案が発生しました。男は、 年齢70歳位、身長170センチメートル位のやせ型で、 茶色Tシャツ、 白色長ズボンを着用していました

文章のうち、日時・場所・不審者の特徴・声かけの内容は省略するわけにいきません。

そうなると、削れる箇所は下記3つくらいでしょうか。

  • 見知らぬ(4文字削減)
  • センチメートル→cm(6文字削減)
  • 着用していました。→着用(7文字削減)

17文字少なくなったので、メールに書かれていなかった特徴を盛り込んでみます。

7月16日午前11時40分ころ、田川郡糸田町の路上で、小学生女児らが傘の中に菓子を入れた男から『首から水筒をかけたら危ないぞ』などと何度も声をかけられる事案が発生しました。男は、年齢70歳位、身長170cm位のやせ型で、茶色Tシャツ、白色長ズボンを着用

これで不審者らしさが伝わるのではないでしょうか?

タイトルと内容とがズレるのを防ぐ方策

「不審者情報」というタイトルなのに、本文を読むと「これ普通の人では?」と思わせるようではまずいです。

「全然普通の人じゃないか」

という不審者情報メールを何度も送ると警察への信用が失われますし、

「しょうもないメールばかり送ってくるな!」

と住民に配信解除をされたら、防犯メールを住民に読まれなくなります。

メールだけではなく、ブログやSNSへの投稿でも「キモの部分が誤って抜け落ちた」というミスは起こりかねません。

それを防ぐための施策には、

  • 一晩たってから読み返す
  • 書いた文章を印刷して読み直す
  • ほかの人にチェックしてもらう

といったものがあります。

このうち、

  • 一晩たってから読み返す
  • 書いた文章を印刷して読み直す

は、時間を置いたり媒体を替えることで、客観的に自分の文章を見直せる効果があります。

ただ、それでも自分では書き落としや誤字脱字などには、なかなか気付けません。できれば、ほかの人にチェックをお願いする方がより確実です。

ご家族やスタッフに目を通していただくことをオススメいたします。

当会でも文面チェックを承ります。希望される方は有料メールサポートをご利用ください。

せっかく文章を書いて世に出すのですから、伝えたい内容がちゃんと伝わるように書かれているかのチェックは重要です。

特にSNSへの投稿やメールは、送信後に書き直しができません。くれぐれもご注意ください。

ご相談は、下記フォーム・LINE公式アカウントで承っております。