「○○したいのにできない」という課題からアイデアを出す
アイデアのスイッチ!誰でもひらめきが生まれる4ステップ思考法。思い悩んでいる課題にアイデアが湧き上がる方法を解説。
目次
新しいアイデアがなかなか思い浮かばなくて困っていませんか?
お客様からご要望や苦情を受けたり、課題が手つかずのまま年月が経ってしまったりで、
「何とかしたいけど、良い手が浮かばない」
ということもあるかと思います。
私自身を例に取ると、例年「今年はもっとたくさん本を紹介したいなあ」と思いつつ、2~3冊しか書評記事が書けません。
そして昨年はついに、紹介した本が0冊。
「何とかしたいけど、良い手が浮かばない」という有り様です。
そんな時にたまたま手に取ったのが、この本。
薄い本ですぐに読み終わりましたし、書いてある手法もごくシンプルです。
これならすぐに実践できそうなので、試しに
「書評記事を書きたいのにできない」
という課題についてアイデアを出してみました。
ステップ1:フラグを立てる
「●●したいのにできない」あるいは「●●しないといけないのにできない」というお題を用意します。
今回は先に書いた
「書評記事を書きたいのにできない」
で考えます。
ステップ2:ネガ出し
「●●したいのにできない」あるいは「●●しないといけないのにできない」理由を思い付くまま挙げていきます。
書評記事を書きたいのにできない理由を考えてみると、こんな感じです。
- ビジネス書をあまり読んでない
- 紹介できそうな本が見付からない
- サービスの紹介記事で手一杯
- 他の仕事が忙しい
- 書評記事を書くのを忘れてしまう
アイデアを出すというと「前向きな発想をしないといけない」みたいな面があります。
しかし、この本の場合は「できない理由」をひたすら挙げていくのが、キモになります。
上司やお客様から糾弾されているつもりで、思う存分「●●ができない理由」を挙げてください。
ステップ3:ネガポジ変換
ステップ2で挙げたネガティブな「できない理由」を、ポジティブな内容に変換します。
単純に「反対の意味に言い換える」のと、「でも大丈夫」と付けるのと、2種類の変換を行なってみましょう。
私の「できない理由」をネガポジ変換してみました。
- ビジネス書をあまり読んでない
→ビジネス書を読んでいる
→ビジネス書を読んでなくても大丈夫 - 紹介できそうな本が見付からない
→紹介できそうな本が見付かる
→紹介できそうな本が見付からなくても大丈夫 - サービスの紹介記事で手一杯
→サービスの紹介記事で手一杯ではない
→サービスの紹介記事で手一杯でも大丈夫 - 他の仕事が忙しい
→他の仕事が忙しくない
→他の仕事が忙しくても大丈夫 - 書評記事を書くのを忘れてしまう
→書評記事を書くのを忘れない
→書評記事を書くのを忘れても大丈夫
ステップ4:問いかけ
ネガポジ変換したものを見るだけだと、
「他の仕事が忙しくない」
「いや、忙しいし」
などと突っ込みたくなりますが、これを材料にしてアイデアを出していきます。
ネガポジ変換した「できない理由」を見て、
- ●●ということは、どういうこと?
- どうすると●●になるかな?
などと色々と考えてみましょう。
※全部の項目で何か思い付かないといけないわけではありません。
- ビジネス書を読んでいる
→思い付きませんでした - ビジネス書を読んでなくても大丈夫
→ビジネス書以外の本も記事のネタにする - 紹介できそうな本が見付かる
→近所のリアル書店に定期的に行く - 紹介できそうな本が見付からなくて大丈夫
→思い付きませんでした - サービスの紹介記事で手一杯ではない
→ほかの曜日に号外メルマガを出す - サービスの紹介記事で手一杯でも大丈夫
→思い付きませんでした - 書評記事を書くのを忘れない
→思い付きませんでした - 書評記事を書くのを忘れても大丈夫
→毎月「書評記事を書け」とメールが送られるようにする
といった事を思い付きましたので、早速実践することにします。
本には、「5W1H」を元に、ネガポジ変換した「できない理由」をさらに色々考えてアイデアを出す方法も載っています。
首都圏で緊急事態宣言が再び出されて、人々が外出を控えることが予想されます。
今だからこそ、この状況でできる事はないかとご自身やスタッフでアイデアを出すことが大切に思います。
そのために少しでもこの本がお役に立てば幸いです。