SEOで検索意図を読み解く:鍼麻酔と針麻酔の違いから考える
鍼麻酔」と「麻酔針」の違いは何?検索結果が変わる意図とは?Googleの検索基準を探る興味深い記事。
目次
Twitterを見ていると「麻酔針がうんぬん」というツイートがちらほら出てくるのを見かけました。
「名探偵コナンの話かな?」
と思って調べてみると、発信源は「スーパードクターK」という医療バトル漫画の感想ツイートです。
この漫画が無料公開されていて、作中で何度も使われている「鍼麻酔」を「麻酔針」と勘違いした人がいるのが原因でした。
鍼麻酔とは?
手の甲にある合谷などのツボに鍼を打ち、低周波を流し続けることで痛みを感じなくさせる手法。
麻酔針とは?
麻酔薬を注射するための注射針。
検索キーワードの少しの違いが検索結果を大きく変える
「そういえば、鍼麻酔って大昔に話題になったなあ」
と思って検索してみたら、興味深いことが分かりました。
スマホで「針麻酔」を検索した場合
検索結果の最初の方は「鍼麻酔」についての記事が出てくるのですが、少し下までスクロールすると「麻酔針」についての記事が出て来ます。
パソコンで「鍼麻酔」を検索した場合
何ページ見ても「鍼麻酔」の記事が出て来ます。
「パソコンとスマホとで検索結果が違う!」
と思ったのですが、よく見るとスマホの検索語は「鍼」ではなく「針」になっています。
つまり、途中から「鍼麻酔」ではなく「麻酔針」の記事が出てくるのは、微妙に検索語が違うせいでした。
実際にパソコンで「針麻酔」を検索してみると、2ページ目からは「麻酔針」の記事が出て来ます。
なぜ「鍼麻酔」と「針麻酔」とで検索結果が違うのか?
Googleは、「この検索語で検索する人は、何が知りたくて検索しているのか?」を勘案して検索結果を表示させています。
恐らく、「鍼麻酔」と「針麻酔」とで検索結果が違うのは、次のように判断しているためでしょう。
「鍼麻酔」で検索した場合
Google「鍼麻酔? うむ、わかった。では鍼麻酔について書いてあるページを出そう」
「針麻酔」で検索した場合
Google「針麻酔? …鍼麻酔の変換ミスかな? とりあえず鍼麻酔について書いてあるページをどうぞ」
Google「…え、2ページ目まで見るの? ということは、麻酔針と勘違いしたかな? では麻酔針についてのページを出そう」
Googleが想定する「検索する人の意図」は時と共に変わる
「ラーメン」「うどん」「そば」という3つの麺類で検索した時に、検索結果に出てくる内容がどれほど違うか? というのをまとめた記事を2014年に書きました。
2014年の検索結果と、2021年や2023年の検索結果では、「どういう内容のページが出てくるか」がずいぶん変わりました。
大まかに書くと、
2014年の「ラーメン・うどん・そば」検索結果
検索している場所が反映されずに、全国的に有名なお店が出てくる
2021年&2023年の「ラーメン・うどん・そば」検索結果
検索している場所の近くにあるお店が出てくる
2014年&2021年の「ラーメン」検索結果
レシピは1ページ目に出ない。
2023年の「ラーメン」検索結果
レシピが1ページ目に出てくる。
2014年&2021年の「そば」検索結果
ニュースは1ページ目に出ない。
2023年の「そば」検索結果
「そばに関するニュース」が検索結果に表示される。
ただし、うどんやラーメンは、たまたまニュースがなかっただけかもしれません。引き続き観察が必要そうです。
1語の検索語の場合、2021年から2023年の間で「求めているものが絞れないので色々表示させておこう」と方向変換をしたようです。
冒頭の「針麻酔」の場合も「鍼麻酔か、そうでなければ麻酔針だろう」という検索結果でした。
Googleが想定する「検索する人の意図」をチェックする
このように、Google検索結果の1~2ページ目を見ると「その検索キーワードでどういう情報が求められているか」がある程度見えてきます。
「斑鳩町 整体」のような「地名+業種」のキーワードでは検索意図が分かりやすいですが、それでも検索結果の1~2ページ目に出ているページを一通りチェックすることをオススメします。
そして、そこに出ているページと、自社ホームページとで何が違っているかを比べてみてください。
見つかった違いを改善することで、御社ホームページをより良いものにできます。
ホームページのSEOは、20世紀末からずっとおこなわれていますが、SEOに必要な作業は同じではありません。
検索順位を決める項目数は増え続けている上に、各項目の重要度も常に見直されています。
また、検索結果のページに何を表示させるか? という判断基準も何度も変わりました。
変わり続けるGoogleのSEOを独力で追い続けるのは大変です。
「自分でSEOについて検討しているが、何をしたら良いかが分からない」
「色々と試してみたが成果が出ない」
といった悩みをお持ちでしたら、当会のSEOブートキャンプをご検討ください。
SEOブートキャンプでは、上位表示を達成するために下記5つをご用意いたしました。
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- 「それぞれ項目をどう改善すれば良いか」の解説ページ
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料金など詳しくは下記ページをご覧ください。
ここまでで書いたように、「この検索キーワードには、こういう内容のページがふさわしい」というGoogleの基準が変わり続けています。
「どういうページを検索結果の上位に出すのが良いか」という判断基準に唯一の正解などありませんので、Googleはこれからも調整し続けるはずです。
そのため、SEOスパムと解釈されそうな事を何もしていなくとも、Googleの判断基準が変わって「○○というキーワードで上位に出ていたのに今はガタ落ちした」ということは今後も起こり得ます。
「検索順位が下がった」「Googleからのアクセスが減った」などが起こった原因を突き止めて、対策するためのノウハウとサポートを用意しています。
もしホームページのSEOについて何かご質問がございましたら、下記フォーム・LINE公式アカウントからお寄せください。