偏見や悪口に負けない!地元の魅力をアピールする事例集
知事が愛媛のじゃこ天をディスった結果、注文が急増した!? さらに、埼玉県民がディスに反論!興味津々の事例を紹介!
目次
ステレオタイプの偏見で地元をバカにされることがままあります。
たとえば、「奈良の名物は鹿と大仏しかない」だとか「奈良にうまいものなし」という風に。
愛郷心が強い方なら腹立たしくなることもあるでしょうが、どうせならそういう偏見を逆手にとって宣伝や集客に役立てる手立てを考えるのも興味深いです。
そこで、いくつか事例を挙げてみます。
秋田の佐竹知事→愛媛のじゃこ天
秋田県の佐竹知事が、10月23日に愛媛のじゃこ天を
「メインディッシュがいいステーキだと思って開けたら、じゃこ天です。貧乏くさい」
と腐した件がニュースになりました。
誰が見ても問題発言ですので批判が沸き起こりましたが、それだけでなく様々な反応がありました。
たとえば、愛媛のじゃこ天の注文が前の週から1.5倍に急増したそうです。注文の6割は知事の問題発言を恥じた秋田県民から。
「うちの店で取り扱いたい」という申し出が秋田市内の食品店からあったとも。
これだけだと「じゃこ天いい話」ですが、もっと商魂たくましいお店もあるようです。
どこかの知事さんがディスってた
貧乏くさいじゃこ天
こちらですよっ! 笑
おいしいのにねっ!
というA4サイズのポップがじゃこ天コーナーに吊られています。
これが噂のだいすきな愛媛のじゃこ天 pic.twitter.com/7pWwjQ9dBI
— 菊地さやか@栗農家とつくるモンブラン (@Kuriand_33) October 30, 2023
かなり目を惹くサイズと文言ですので、いきさつを知っている人だけでなく、知らない人でも「何だこれ?」となりそうです。
埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ
2019年2月に公開された「翔んで埼玉」という、埼玉県民がひたすらディスられっぱなしの映画があります。
続編が作られて、なぜか埼玉ディスりの火の粉が関西まで飛んでくるみたいです。
それはともかく1作目には、映画を見ていない私でも知っている
「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」
という暴言が、病気で苦しむ埼玉県人に向かって放たれます。
で、このネタを受けて、本当にそこらへんの草を出すお店が出たのをニュースで見て、笑ってしまいました。
記事を読むと、実際には雑草や野草ではなく地場産の野菜をたっぷり使った料理やお菓子です。
しかし、野菜は木ではなく草ですから「そこらへんの草」と言っても嘘ではありません。
映画の公開から3年以上たっても、暴言の強烈なインパクトを商機に活かせているのは素晴らしいです。
「坊ちゃん」で温泉以外ボロクソな松山市
どこかの知事の暴言はつい先日、「翔んで埼玉」は映画の公開から3年半(原作漫画からは40年)ですが、文豪が書いた悪口雑言を100年以上も観光に活かしている都市があるのを思い出しました。
坊ちゃんの舞台・愛媛県松山市です。
この記事を書くためにあらためて読み返しましたが、作中で坊ちゃんは「温泉がいい」以外のすべてをボロカスに叩いています。
- 気の利かぬ田舎もの
- 猫の額ほどな町内
- 二十五万石の城下だって高の知れたもの
- こんな所に住んで御城下だなどといばっている人間はかわいそうなものだ
- 一時間歩くと見物する町もないような狭い都
- いやにひねっこびた、植木鉢の楓みたような小人
- 小供(原文ママ)の癖に乙に毒気を持ってる
- 狭苦しい鼻の先がつかえるような所
あげく、松山を出るときには「この不浄な地」呼ばわり。
夏目漱石は松山の中学校で1年ほど先生をしていて、その時の体験を下敷きにして書いたのが「坊ちゃん」なのですが、何か恨みでもあったのでしょうか?
ここまでボロクソに書かれているにも関わらず、松山市や近隣には「坊ちゃん●●」が大量にあります。
- 坊っちゃん湯(道後温泉本館のこと)
- 坊っちゃん列車
- 坊っちゃんスタジアム(サブグラウンド)
- 坊っちゃんエクスプレス(松山-高松間の高速バス)
- 坊っちゃん団子
- 坊っちゃん文学賞
- 坊っちゃん劇場
- ぼっちゃりん(松山けいりん公式マスコット)
「坊ちゃん」だけではなく「マドンナ」も見られます。
- マドンナスタジアム(坊っちゃんスタジアムのサブグラウンド)
- マドンナエクスプレス(松山~岡山間の高速バス)
- 松山マドンナ大使(観光大使)
道後温泉に入れば、坊ちゃんが使っていた赤手ぬぐいにちなんだ「赤タオル」がありますし、松山市の沖合に見える小島は、作中で
「ターナーの画にありそうだね」
と言われた(※言ったのは赤シャツ)ことから「ターナー島」と呼ばれているとか。
松山の方がよほど坊ちゃんを好きなのか、「抜群の知名度を誇っているからとことん観光に活かそう」という意図なのかはわかりません。
ですが、坊ちゃんを超えるインパクトと知名度を誇るキャラが出てくるまでは、「松山と言えば坊ちゃん」という図式は続きそうです。
冒頭で挙げた「奈良にうまいものなし」という志賀直哉の一文については、奈良県庁など色々なところが「奈良にうまいものはある!」と反論しています。
「鹿と大仏」については、世界遺産の法隆寺や熊野古道などもあり、ネタにしやすい面はあります。
地元への偏見などで「それはおかしい!」と反論したくなるようなことがあれば、「自社の宣伝や集客に結び付けられないか」を考えてみてください。
笑って済ませられないデマや誹謗中傷への対処は?
一方、自社や商品・サービスへの誹謗中傷やデマとなると、ネタでは済まされません。
特に悪質なレビューをつけられたら死活問題になる恐れも。
低評価なレビューへの対応法には次のようなものがあります。
- お詫びと今後の予防策(内容が事実だった場合)
- 誤解させた事へのお詫びと説明(誤解だった場合)
- クチコミサイト運営元への通報(事実無根の場合)
クチコミサイトにも色々ありますが、業種を問わず目にされやすいのは「Google検索に出てくるレビュー」です。
Googleアカウントを持っていれば誰でも投稿できます。そのお店を利用したことがあるかないかは関係ありません。
そのため、誹謗中傷やデマを投稿しやすいという問題点も指摘されています。
こちらでクチコミの管理ができないので予防は不可能です。投稿されてしまった場合は適切な対策を取る必要があります。
Googleビジネスプロフィールのクチコミ対策
Googleビジネスプロフィールのクチコミに関しては、ほかにも
- クチコミをもっと増やしたい
- クチコミを書いてくれた人に好感を持ってもらいたい
- クチコミを読む人に良い印象を与えたい
などのご相談をいただきます。
こういったクチコミ対策を始め、Googleビジネスプロフィールから集客するためには「何にどう注意すれば良いか」を、当会のGoogleマップ上位表示ノウハウで詳しく説明しております。
- クチコミが多いかどうか
- どんなクチコミが投稿されているか
- クチコミへのお店の対応はどうか
は、お店や会社を判断する時に重視されます。
Google検索やGoogleマップ検索で近所のお店や会社を探している人にアピールしたい方はぜひご検討ください。
当ノウハウについてのご質問や、Googleマップなどに関するご質問がございましたら、下記フォーム・LINE公式アカウントからお問い合わせください。