洋画の日本版ポスターはなぜダサいのか(それって悪い?)問題
ダサい日本版映画ポスターの理由は何なのか、興味深い記事です。海外版との差を見比べてみましょう。
最近、海外の映画ポスター(の日本版)がダサい、という話題を
ちらほらと見かけます。
・バードマン
同じ構図でも普通にこの海外版のままが一番だったのに...
なんでカラーにして、肩からバードマン生やしちゃうかな...そこらへんの日本のセンスはなんなの?元を超える度量がないなら、元のままで良いわい!!
あとアカデミー受賞の表記つけないの? pic.twitter.com/1rib4Ola8J
— 髙橋佑弥 FORCE AWAKENS (@orange21807991) 2015, 2月 25
・アベンジャーズ2
この差はいったいどこから生まれてくるのかwwwwww 日本版ポスターコラ画像みたいwwww pic.twitter.com/i3KMA1MnNx
— 桐生 雨☂ (@kiryu_soy) 2015, 4月 22
・白鯨との闘い
センスしか感じない素晴らしい海外版ポスターが日本のポスター職人の手にかかると「TSUTAYAのB級映画祭りとかでイチオシされてそうな映画のポスター」になってしまう辺りやはり日本の映画界は纏めて一度滅んだ方がいいんじゃないかと思う。 pic.twitter.com/NdjV64rGez
— 心神P (@P765p) 2015, 11月 22
米国版と日本版とを虚心に見比べると、確かに日本版はダサいです。
いったい日本の配給会社や広告代理店は何を考えているんだ、
と思いたくなります。
でも、本当に日本の配給会社や広告代理店は何にも考えずに、
独自センスで映画ポスターをダサくしているんでしょうか?
そこには歴とした意図があってのことなんじゃないでしょうか?
...といった話が、下記のまとめでされています。
・洋画の海外版ポスターが日本のポスター職人にかかると
ダサくなる! こういう理由でダサくなるのでは?
どうかは分かりません。
ただ、この推察を読んで思い出したことがあります。
セールスレターや広告の作り方を書いた本(特にアメリカ人が
書いたもの)でしつこく書かれているこんなことがあります。
> 顧客の無知ぶりを過大評価して失敗した人は1人もいないが、
> お客様の教養を過大評価して失敗した例は数え切れない
「これくらいは知っていて当然だろう」
「これは説明しなくても大丈夫なはず」
「噛み砕いて書いたらバカ扱いしてるとそっぽを向かれそう」
こういう考えを、お客様を知的水準で豪快に絞り込みたい時以外に
実行してしまうと愕然とする羽目になります。
もう一つ、楽天市場でよく見かける、やたらめったら長々くどくど
図表やら写真やら派手な文字やらが書いてある販売ページ。
あれも、楽天を使わない層からは
「あんな長ったらしいページ、誰がちゃんと読むんだ?」
「開いた瞬間に閉じるか戻るかするわ」
などと悪評紛々ですが、実際に商品が売れるからああいうページが
あっちでもこっちでも作られるのです。
チラシなどをかっこいいデザインにしたら売れる、というほど
単純な話ではありません。
ホームページでもチラシでも、かっこいいデザインにすると、
「読んでほしい箇所を強調する」
「十分な情報を盛り込む」
ことが出来なくなりがちです。ご注意ください。
◆シンプルすぎる要約◆
なお、洋画の日本版ポスターが、A/Bテストなどで調べた結果、
ああいうデザインになっているのかどうかは分かりません。