一時のブームを目指すか、細く長くやっていくか?
ブームに乗ったラーメン屋が急激に成功し、しかしすぐに潰れてしまう理由を考えてみた」という興味深い記事です。ブームによる急な人気は短命で、常連客や地元密着が大切なのかもしれません。
たとえば、開店してあまり間がないラーメン屋さんがあるとします。味やサービスが良く、それなりに常連客がついていました。
ある時、地元のテレビ番組で「ここのラーメンが美味しい」と、大々的に取り上げられました。
番組のおかげで、地元の方でない新規のお客さんが怒涛のように押し寄せます。店のご主人はもうウハウハです。
押し寄せるお客さんにラーメンを出すだけで手一杯で、サービスもラーメンも少しずつ雑になっていきます。
そして、番組に取り上げられたから来る人は、別のお店が取り上げられれば、そちらにまた押し寄せます。
そうなるとブームは終了です。
で、ブームの間に「ダダ混み」「レベルダウン」が起こったせいで常連さんは離れてしまい、一見さんも来なくなって、ラーメン屋さんは潰れてしまいましたとさ。
とっぺんぱらりのぷぅ。
即興で作った話ではありますが、実際にあることです。
また、出版社(特に中小・零細)では「ミリオンセラーが出たら5年後にその会社は潰れる」のだそうです。
ほかにも、不自然にブームで盛り上がった後に、盛り上がる前よりも廃れてしまった例はいくらもあります。
残念ながら「太く長く」は常人には難しすぎます。
特に地元密着の場合、パイの大きさは限られていますから、「太く長く」を目指すこと自体が間違っていると考えるべきです。
というわけで、お互い「ながーい、おつきあい」を目指していきましょう。