●以心伝心は幻想。気持ちはきちんと言葉に表しましょう
言葉にできない思いも、言葉にすれば相手に伝わる。感謝や愛情を表現することの大切さを考えさせられる文章。
2月14日・バレンタインデーに、妻からチョコレートと
一緒に手紙を一通送られました。内容を書き出すような
野暮な事はいたしませんが、たぶん一人で読んだら泣い
ていたような文面です。
ええかっこしぃなので、妻の前では我慢しましたが。
さて、感動させられっ放しだとすっきりしないので、こ
ちらも逆襲をしようと、3月14日・ホワイトデーに、妻
あてのお菓子と共に手紙を一通送りました。
もちろんこちらの内容も書き出す気はありません。野暮
とか何とか以前にこっぱずかしいですから。そして見事
に逆襲には成功いたしました。
お互い、普段から口にしている事とそうかけ離れた事を
書いたわけでもないのですが、それでもあらためて文章
にしたためると、アピール力はずいぶんと違うものです。
まして、心の中で思ってはいても口にする事がないので
あれば、「以心伝心」などという甘い幻想を抱くのは非
常に危険です。
分かっていても「言葉で表現してもらいたい」というの
が人の性でありますから。
「言わなくても分かるだろ」
「分かる訳ないだろ」
うちの中でも仕事場でもそんなものではないでしょうか?
たとえばスタッフの方のやる気をアップするには、給料
を上げる事よりもこまめに感謝やねぎらいの言葉をかけ
る事の方がはるかに効果的です。
言質を取られるとまずい事とケンカを売るような事以外
は、できるだけはっきり表現した方がお互い幸せになれ
ます。
言った方がいい事や書いた方がいい事は積極的に表現し
ましょう。最初は気恥ずかしくてもすぐ慣れますから。
◆シンプルすぎる要約◆
言葉にしなくても伝わるかもしれませんが、言葉(でき
れば文字)にした方が間違いなく相手に伝わります。