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●自分のライバルを大っぴらに褒めることの効用

アーサー・C・クラーク氏の訃報」 SF作家の巨頭として知られるクラーク氏の死去に悼む。彼とアシモフ氏の「アシモフ=クラーク協定」についても触れている。業界では敵対する姿勢が一般的だが、褒め合いの方が好感度アップにつながるとの意見も。そもそも他人の悪口を言うのは幼稚だと主張し、批判には注意を促している。

「2001年宇宙の旅」のアーサー・C・クラーク氏死去
中学二年生の時に、夏休みの宿題で出た読書感想文に、
「2001年宇宙の旅」を選んだことを思い出します。
※ちなみに3年生の時にはアイザック・アシモフの
「ロボットの時代」。
クラーク、アシモフといえば、ロバート・A・ハインラ
インと並ぶSF作家の巨頭であります。SFファンを自
称していてこの3人の本を読んでないというのは、カレ
ーを食べた事もないのに「カレーが好き」と称するくら
い無茶です。
 
 
さて、そのクラークとアシモフは、雑誌などのインタビ
ューで「最高のSF作家は誰だと思うか?」と聞かれた
ら相手の名を答えるという「アシモフ = クラーク協定」
を結んでいたそうです。
色んな業界で、大御所同士が犬猿の仲というのは良く聞
く話です。「●●派」と「××派」に業界が真っ二つに
割れていがみ合うとか。
しかし、そういうのは正直バカバカしいですし、傍目に
も醜いですから、悪印象しか与えないと言い切れます。
そもそも、悪口なんてものは言えば言うほど「言った本
人の」評価が落ちていきますし。
それに、人の悪口を言ったり、いがみ合ったりするなん
て、実にガキっぽいではありませんか。
 
 
それに比べれば、業界の重鎮がお互いに相手を褒め合う
というのは、自分自身の好感度アップにも、業界全体の
印象を高めるのにも、非常に効果的です。
「大人だなぁ」と思えますね。
もっともこの二人の場合は、そういう協定を結んだとエ
ッセイだか自伝だかに書いていたという事なんで、協定
自体がジョークなんだろうとは思いますが。
 
 
馴れ合え、というのとは違うのですが、批判はよほど注
意しないと非難や悪口にしか聞こえないので難しいです。
くれぐれもご用心ください。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
メリットとデメリットを秤にかければ、ライバルといが
み合うよりも、お互いに褒め合った方がずっと良いです。