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「日本ユニセフ協会は詐欺団体だ」というサイトが…

日本ユニセフ協会の謎」というページがある。詐欺団体かと思いきや、記事を読むと追記と訂正があり、問題点も指摘されている。寄付金を有効活用し、ユニセフ本部に送金する優秀な団体であることが分かる。

ちょっと調べ物をしていたら「日本ユニセフ協会の謎」というページにたどり着きました。

日本ユニセフ協会の謎

ページの内容をかい摘んで紹介するとこうです。

・日本ユニセフ協会はユニセフ本部の日本支部ではない
・集めた寄付の2割弱は寄付以外に利用されている
・2001年に東京都港区にでっかいビルを建てた。
・ド派手なDMをじゃんじゃん送りまくってる
→日本ユニセフ協会は詐欺団体だ!

一見すると「そうか、詐欺なのか」と思ってしまいそうですが、記事の全体を良く見ると「追記と訂正」が山盛りです。

上記にあげた「問題点」も、そもそも本当に問題なのかという点が指摘されまくっています。

・日本ユニセフ協会はユニセフ本部の日本支部ではない。
→ユニセフ本部のホームページから日本ユニセフ協会のホームページに直接リンクされている。

・集めた寄付の2割弱は寄付以外に利用されている。
→寄付金を増やすための活動費や人件費はかかるのが当然です。

・2001年に東京都港区にでっかいビルを建てた。
→それだけでは、ムダ金を使っているのかどうか判断できません。それだけの施設が本当に必要なのかどうか、間借りではダメなのかどうかの吟味をまずすべきです。

・ド派手なDMをじゃんじゃん送りまくってる。
→DMを送りまくっているから寄付金が集まるのです。

たとえば「わが子に手術させるための寄付金」を集めている人たちの中には、「子供が実在しない」「手術の必要がない」など、詐欺同然の連中だっているのです。

街頭で「恵まれない人たちにご寄付をお願いします」と言っている人たちの言う「恵まれない人」が、得てしてそう言っている自分自身だったりするのですし。

それを思えば、寄付金の8割以上をユニセフ本部にきちんと送金している日本ユニセフ協会は、かなり優秀な団体だと思います。

下記のページを見る限りでは、人件費や広告・宣伝費(と言っていいのかどうか分かりませんが)を総収入のわずか10%で賄っているのです。

日本ユニセフ協会の支出内訳(2006年度)

「DMを送ったりして寄付金をムダにせずに、一円残らずユニセフ本部に届けるべきだ」

という主張をしている人もあるようですが、経費ゼロで集められる金額などたかが知れています。

それよりも、必要な経費を使って寄付金を100倍1000倍にする方が、はるかに世のため人のためになるのではな
でしょうか?

ずいぶん前に新聞で「広告をたくさん載せると紙代がかかるから、広告をなくしてその分だけ購読料を下げてほしい」という投書が載っているのを読んで、あまりのメチャクチャさにひっくり返りそうになった事があります。

「1円たりともムダにせずにユニセフに届けるべきだ」

も、この投書と同じくメチャクチャなことを言っていると思うのですが、どうでしょうか?

売上(この場合なら寄付金)の総額を増やすには、それなりに経費がかかります。広告費も人件費もゼロでできる事業なんてしれてますから。