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●データを集めろ、数字は嘘をつかない、と申しますが

万歩計の効果について紹介する文章ですが、要約すると「数字は信じてはいけない」というメッセージが伝わる内容です。

運動不足を解消するために、先週の火曜日に一番安物の
万歩計(歩数が測れるだけ)を買ってきて、それ以来ず
っと腰に付けて歩数を測定しております。
初日だけは昼から測定し始めたので、7,000歩しか記録が
残っていませんが、それ以降はずっと一万歩を超えてい
ます。東京講習会に行った日などは2万歩を超えました。
こうやって数字で歩数を突き付けられると、
「あぁ、今日はまだ3,000歩しか歩いてないな」
とか
「洗い物・洗濯・掃除を全部やっても+1,000歩か」
とか、色々な気付きがあります。
さらに、今までならグータラをカマしてエレベーターで
自宅まで戻る所を階段を使って歩数を稼ぐようにしたり、
まったく万歩計で日々の歩数を測るようになってから、
明らかに運動量が増えています。
 
 
ここまでだと、データをきちんと撮るのは大切ですね、
とか、数字は嘘をつかないとか、そういう意見で終わっ
てしまいそうですが、そうはいきません。
元々私は、階段の上りを1段飛ばしで上がっていたので
すが、それでは100段の階段で50歩にしかなりませんから
歩数が稼げません。
そこで、万歩計を付けるようになってからは1段ずつ確
実に踏みしめて上がるようにしています。
…いいのかそれで?
あるいは、自転車で行っていたような所にも歩いて買い
物に行くようになりましたから、運動量が増える代わり
に時間を浪費しているような気がしないでもありません。
※安くもない金を払ってスポーツジムに行くよりよっぽ
ど経済的ではありますが。
 
 
それに、万歩計で測れるのはあくまで歩数だけですから、
それ以外の運動量は一切わかりません。
いくら高級な万歩計を買っても、両手に重い荷物を持っ
ているかどうかなどまで汲み取ってくれはしません。
また、大股で元気よく歩くよりも、小股でチョコチョコ
と歩く方が同じ距離を歩いても歩数が稼げます。こちら
はちょっと高い万歩計を買えば「一歩が何センチか」を
登録する事はできますが。
 
 
もっと悪辣な事を考えてみます。
この万歩計を手に持ってシャカシャカ振ってみましょう。
10回振ったら10歩増えました。
私は自分で運動量を管理するために付けているので、こ
んなイカサマをする理由がありませんが、他の人(奥様
とか)に歩数を管理されている人なら、万歩計をシャカ
シャカ振って歩数を水増しできてしまいます。
 
 
たかが万歩計で測る歩数でこれですから、もっと他のデ
ータや数字だってどこまで当てになるかは疑ってかかる
べきです。
たとえば「売上が前月よりも上がりました」といっても
折込チラシなどで広告費が前月の2倍かかっていたら、
逆に利益は前月よりも下がっているかもしれません。
ホームページへのアクセス数が増えたと喜んでいたら、
実は「2ちゃんねる」にスレッドが立って、ボコボコに
叩かれているのかもしれません。
あるいは、広告の効果が上がって新しいお客様が増えた
と思ったら、その裏で対応が疎かになってしまい、リピ
ート率が落ちてしまっているかもしれません。
 
 
出てきた数字やデータを、そのまんま真に受けてもいい
ものかどうか、くれぐれもご用心ください。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
こちらが油断していると、数字は大嘘を付いてきます。