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押しが弱い、気が弱い人の方が交渉には向いている?

押しの強さだけではなく、智と情を使い分けた交渉方法を学べる本。押されず押さえられず、相手に自分の意見を通すためのヒントが満載!

【交渉】と言われると、どうしても
・押しが強くないと相手に押し切られるんじゃないか?
・気が弱いと相手の言いなりになっちゃうんじゃないか?
・頭をフル回転させて相手を論破しないといけない?
と思いがちです、というか、私も思ってましたが。
しかし、実際にこういう人を相手に交渉する羽目になっ
たらどうか。たとえば、中古車を見に行ったとします。
 
 
貴方(この車はけっこう良さそうかなー)
相手「ファミリー向けのお車をお探しですか?」
貴方「ええ」
相手「それでしたら、こちらの18年型のステップワゴン
の方がオススメですよ」
貴方「あ、いや…」
相手「こちらはまだ2万キロしか走ってませんし、前の
持ち主さんが大事に乗っておられたんで変なクセも付い
てませんし」
貴方「あの、私は…」
相手「車検も1年付いてますから、オススメですよ」
貴方「ステップワゴンより他のを…」
相手「タイヤもオイルも新しいのに替えてありますから、
今日買っていただいてすぐに乗れますよ」
貴方「だから…」
相手「月々のお支払いも2万円ですしお得ですよ」
貴方「はぁ(もうやだ、帰りたい)」
 
 
押しの強い人というのはこういう交渉(というか一人語
り)をやりがちです。やられる方はたまったもんじゃあ
りません。
 
 
また、正しいことを言って相手の間違いをすべて正せば
相手の人が納得してくれると思っている人も少なくあり
ません。
得てして親が子供に説教をするとこうなりがちですが、
実際には理屈を言われて納得するどころか、余計に意固
地になってしまいます。
※いやもうホントに。
 
 
じゃあ、気弱で押しが弱いままならいいのかというと、
それでは自分の言うべきことも言えず、相手の言い分を
丸呑みさせられてしまうのがオチです。
それは交渉ではなく「相手に命令されている」だけです。
 
 
> 智に働けば角が立つ。
> 情に棹させば流される。
> 意地を通せば窮屈だ。
(夏目漱石・草枕の冒頭)
理想的な交渉方法は、智と情をブレンドしつつ、自分の
意地(というか妥協すべきでない点)を通すことです。
…と、言うのは簡単ですが、じゃあどうすりゃいいのか。
この本(↓)を読んでみたのですが、色々と参考になり
ます。お客様を相手にやり取りをする方にオススメです。
弁護士が教える気弱なあなたの交渉術(谷原誠/日本実業出版社)
押しの弱い人だけでなく、逆に押しが強い方にもオスス
メします。気付かない間にお客様に嫌な思いをさせてし
まっているかもしれません。
【交渉】というと大仰な気がしますが、人とのやりとり
で自分の要求を角が立たないように通すというのは、色
んな場面で必要になる事です。
ぜひどうぞ。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
 
「お客様に言うべき事を言えない」
「ついつい押し切られてしまう」
という方、この本はオススメです。
弁護士が教える気弱なあなたの交渉術(谷原誠/日本実業出版社)