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3回転アクセルさえできれば金メダル間違いなし…だったような

フィギュアスケートの浅田真央選手がキム・ヨナ選手に敗北した理由や、資格や免許・技能を持っていてもお客様を増やすには意欲と技術が必要だという話。

バンクーバーオリンピックの女子フィギュアスケートは、キム・ヨナ
選手が浅田真央選手に圧勝という形で決着が付きました。
もとよりフィギュアスケートには知識も興味も大してありませんが、
少なくとも新聞などを読む限りでは
「浅田選手が3回転アクセルを決めたら金メダル間違いなし」
みたいな雰囲気が日本中に漂っていたような記憶があります。
しかし、終わってみれば3回転アクセルを成功させても逆転どころか
キム・ヨナ選手との差は広がってしまったというのが…。
話が違うじゃないか、と思っていたら「どういう演技をするか?」
という時点で勝敗が決まっていた模様です。
オリンピック公式サイト(女子フィギュアスケート)
英語だらけですが、1位の「KIM Yu-Na(キム・ヨナ)」と2位の
「ASADA Mao(浅田真央)」の右にある【+】をクリックしてください。
英語と数字がやたら並んでいますが、ここで見ていただきたいのは
「Base Value(基礎点)」の数字です。
フィギュアスケートの技ごとに難易度などで点数が決まっていて、
選手がやった技の種類や数で基礎点がまず決まります。
・キム・ヨナ選手の基礎点:60.90点
・浅田真央選手の基礎点 :55.86点
どの技が何点というのはキッチリ決まっていますから、逆転を狙う
側が果敢に基礎点から取りに行くのが当たり前です。
仮に基礎点が取れなくても出来映え点やら演技点で逆転できるという
十分な算段があるならともかく、出来映え点・演技点を加算するたび、
ますます差が広がっているじゃありませんか。
本気で金メダルを取りに行くのであれば、すべての部分で金メダルを
取るための算段を立てるべきでしょう。
基礎点から相手より少しでも点を多く取る算段を、コーチなどが
考えなかったのがそもそもの敗因じゃなかろうかと思います。
話は変わりますが、先日、ある行政書士の先生と大阪・梅田で
地鶏を食べながら話をしていたのですが、
「行政書士でも何でも、資格や免許・技能さえ取れば喰っていける
と思っている人が多すぎる」
という話をしておりました。
大和肉鶏とダチョウの店「まる八とり友」
今の自分に足りないものを補うために、資格や免許・技能を身に
付けるというのは正しい選択でしょうし大切な事でもあります。
※それでも「資格や免許・技能を持っている他人」と提携する
という選択肢も考えていただきたいですが。
しかし、お客様を増やすために新たに資格や免許・技能を求める、
というのは、何かがおかしいです。
お客様を増やすために必要なのは、
1.お客様のためになりたいという意欲
2.その意欲をお客様に過不足なく伝えるための技術
ですから。
「●●さえあれば・できればすべてが解決する」
などという都合の良い●●なんか、世の中にはまずありません。
「●●がないと・できないと話にならない」
という●●なら、あれこれとありますが。
 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
強いていえば「●●さえあれば・できれば」という発想をドブに
捨てる事こそが、問題解決への正しい第一歩かもしれません。