「お客様の声」を集めて宣伝や集客に使うのは商売の王道ですが
レビューを書けば送料無料」な店に対する傾向や、感想型映画CMの嘘っぽさについて解説しています。お客様の感想は個々の自由な表現でなければ信頼性がないとのこと。関連書籍も紹介されています。
ツイッターでこんなつぶやきを見付けました。
> 楽天で最近よくある「レビューを書けば送料無料」っつうレビュー
> 乞食店が、レビューの書き方まで細かく指示したあげく、
> 「指示通りにしないと無料になりません」とかぬかしやがるので、
> 評価ぜんぶ☆1にして「もうめんどくせーから送料払うよ」って
> 書いてやった。
http://twitter.com/Rmx666/status/15238951514
確かに、やたらにレビューの数が多いお店はあります。
「レビューを書いたら送料無料」どころか、前に私はある知り合いに
「おそばを無料で送りますのでレビューを書いてください」
と頼まれた事もあります。
※もちろん、ちゃんとおそばを食べて正直にレビューを書きました。
しかし、事細かに「レビューの書き方」まで指示した挙げ句に
「指示どおりに書かないと無料になりません」
というのは、もはやお客様の声ではなく「単なるヤラセ」です。
あるいは、最近増えている(らしい)映画のCMに、
「映画を見終わった人の感想を見せる」
というのがあります。
もちろん、我が家にはテレビなどありませんから最近のCMを
見てはいないのですが、どうも嘘くささが鼻に付くようです。
・なぜ感想型映画CMは嘘くさいのか
上記のブログ記事を読んで「ああ、これはあかんわ」と思って
しまいました。なぜ「これはあかんわ」なのかは、上記のブログ
記事を読んでいただければ分かります。
「レビューの書き方まで細かく指示」してくるネットショップと、
「○○サイコー!」「シリーズ最高傑作!!」な映画のCMに
共通するダメダメなポイントはずばり、
「それ、お客様の感想じゃないから」
お客様の声のリアリティというのは、「文体も書式もバラバラ」
「人によって評価しているポイントが多少違う」というあたりに
出てくるものです。
逆に、書式も文体も同じ、中身もほとんど同じ感想がズラリでは、
「この感想って全部ここのお店で捏造してるだろう」
と思われるのが関の山です。
もっと重要なのは、たとえメールの文面だけを公開する場合でも、
気持ちの入り具合は読む人になぜか伝わってしまいます。
「書けって言われたから仕方なしに適当に書いた」文面からは、
その辺のやる気のなさも伝わってしまうと思うべきです。
そんなアホな感想を集めずに、心のこもったご感想を集めたい方は
ぜひこの2冊を買って読んで実践してください。
・売れた!売れた!「お客様の声」で売れました(秋武政道)
・「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法(岡本達彦)
◆シンプルすぎる要約◆
お客様のご感想は自分で考えるものじゃありません。
ある程度の方向付けは確かに必要ですが。