「何でも出来ます」は「全部中途半端」と同じです
デパートの最上階にある大食堂はなくなった」や「何でも屋よりも専門家が必要」という時代の変化について考えてみませんか?
少なくとも、一般の方にはそう受け取られてもしょうがないです。
たとえば、昔だったらデパートの最上階にある大食堂は、ハレの日に家族そろって出かけて、美味しいものを食べる場所でした。
※注:私が子供の頃はまだそうだったような気が。
でも今はどうでしょうか?
デパートそのものがかなりヤバい気がしますが、それを差し引いてもデパートの最上階にはもう、和洋中華が一通りそろっている大食堂なんてありません。
あるのは「天ぷら屋さん」「おそば屋さん」「中華屋さん」「パスタ屋さん」などなど、専門店ばかりです。
あるいは、どこかのお店が「商店街で営業していても未来はないし、これからはインターネットだ」と息巻いてネットショップを始めるとします。
ここでやってしまいがちなミスが、
「今お店で扱っているものや、仕入先から取り寄せれば扱える商品をすべてネットショップで販売してしまう」
です。そんなことをやったら、レンタルサーバー代や、インターネット接続料金すらまかなえません。はっきり言って絶対売れませんから。
なぜか?
「何でもあります」の何でも屋なら、ネットにはすでに「アマゾン」や「楽天市場」などの超巨大な何でも屋がいくつもあるというのに、何が悲しくて名も知らぬ「何でも屋」に行かなきゃならないんでしょうか?
そもそも、「あれも出来ます、これも出来ます」と言う人は、「これしか出来ません」という人よりも何倍も時間を持っているのでしょうか?
物事を身に付ける才能を何倍も持っているのでしょうか?
たいていの場合は、多少は要領が良くても「広く浅く」にしかなり得ないんじゃないでしょうか?
それを直感的にみんな分かっているからこそ、何でも屋じゃなくて専門店に行くんじゃないでしょうか?
今のご時世は「何でも屋よりも専門家」です。