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インスタントラーメン並みにお手軽なノウハウに飛び付かない事

タイのセブンイレブンが店舗数第3位を誇る理由を、CP ALL社CEOのコルサック氏の本から解説。

コンビニエンスストアの最大手・セブンイレブンの店舗数が世界で
一番多いのが日本、2番手がアメリカとなっています。

経済成長が著しい中国が6位、韓国が5位、台湾が4位。

では、店舗数が第3位の国はどこかというと、
微笑みの国・タイ
なのです。

ざっと数字を調べてみると、2009年6月に5,000店舗を超え、2010年
9月末の時点で5,660店舗ですから、現在も店舗数を急増させています。

アメリカの総店舗数との差は1,000店舗もありませんから、2~3年で
逆転しそうな勢いですね。

そのタイのセブンイレブン大躍進の立役者が、運営会社のCP ALL社の
CEO(最高経営責任者)のコルサック・チャイラスミサック氏です。

コルサック氏がタイの若者向けに書いた本が日本語訳されています。

・東洋的CEO(コルサック・チャイラスミサック著/JDC)

初めてこの本のタイトルを見た時には、
>「東洋的SEO」? 新しい検索エンジン対策の本か?
と思い切り勘違いしてしまいましたが、CEO、つまり会社経営の
最高責任者(普通の会社なら社長や会長)に必要な根っこの部分を
東洋(主に諸子百家や仏教)の古典に求める本でした。

この本から1つだけ文章を引用します。

> 多くの人がインスタントラーメンのような戦略を求めています。
> フタを開けて熱湯を注げばほーら、できあがり。こうした人々は
> 過去の事例を研究するケース・スタディーを行なっています。
>
> これは簡単に模倣できますが、今は何もかもが非常に速く変化する
> デジタルの時代だということを忘れています。

タイのセブンイレブンでもタイ人向けのインスタントラーメンを
売ってるんだろうな、なんて話はさておいて。

「今すぐ」「誰でも」できたりするノウハウや、過去に誰かがやって
上手く行った体験談を丸呑みにするのは非常にまずいです。

・いくつの条件が揃わないと上手く行かないのかもしれません。
・前には役立ったけど今は時代遅れになっているかもしれません。
・別の人には合うけれど自分には合わないやり方かもしれません。
・短期的には儲かるけれど自社のイメージを悪くするかもしれません。
・自社だけ儲かってお客様や取引先に迷惑がかかるかもしれません。

そういった判断(特に自社の価値観が絡んでくる部分)で失敗しない
ためには、自分の基礎となる部分を強固にする必要があります。

断じて「目の前の美味しそうな餌」に飛び付いてはいけません。

ついつい目先の儲け話に飛び付きたくなるのは人の性(お前だけだ、
というツッコミは傷つくのでご遠慮ください)です。

そこを矯正するために中国とインドの古典に学びませんか?
この本はきっとその一助になります。

・東洋的CEO(コルサック・チャイラスミサック著/JDC)
https://amzn.to/2PCgO34 
 
 
 
 
 
◆シンプルすぎる要約◆
この本の副作用として「囲碁を始めたくなる」というのがあります。
この本を読んだ妻は「息子に囲碁を習わせたい」と言い出しました。

・東洋的CEO(コルサック・チャイラスミサック著/JDC)