「今までこうだったから今回も同じだろう」と思ったら大間違い
機動戦士ガンダム」とは、全長17mの人型ロボット「ガンダム」と敵のエースパイロット「シャア」の戦いを描いたアニメです。ガンダム以前のロボットアニメとの違いを楽しめます。
「機動戦士ガンダム」というアニメをご存じでしょうか?
ガンダムという全長17mの人型ロボット(作中ではモビルスーツと
呼ばれています)にパイロットが乗り込んで敵と戦います。
敵軍にシャアというエースパイロットがいます。彼は、赤くて通常の
3倍速く移動できるザクというモビルスーツなどに載っています。
ここまでの予備知識を踏まえた上で、こちらをごらんください。
「ガンダムのストレートパンチが敵のシャアにめいちゅう」
...ちょっと待て!
復習しましょう。
ガンダムは全長17mの人型ロボットです。
シャアは人型ロボットに乗り込む敵方のパイロットです。
なんで17mのロボットに2mもないパイロットが生身で殴られてるの?
とまあ、ガンダム以降のロボットアニメに慣れ親しんだ脳みそで
この塗り絵を見ると、腹筋が鍛えられるくらい笑えます。
でも、当時も腹筋が鍛えられるくらい笑えたんでしょうか?
ガンダムからもうちょっとロボットアニメの歴史をさかのぼると、
・勇者ライディーン:
プリンスシャーキンというイケメン敵役の元祖が最後に巨大化して、
ライディーンと死闘を繰り広げました。
・超電磁ロボ・コンバトラーV:
ガルーダというイケメン敵役が色々あって、自分に良く似た巨大
ロボットに載ってコンバトラーVと最後の死闘を繰り広げました。
ガンダムの前年に同じ枠で放送されていた「無敵鋼人ダイターン3」
だって、敵のメガノイドは巨大化して戦っていたのです。
これが「ガンダム以前の常識」だったと言っても良いでしょう。
そこへもってきて、
シャア(右)とプリンスシャーキン(左)が似てる。
※名前と顔が似てるのは偶然ではありません。
そりゃ塗り絵作家の人が、ついガンダムとシャアにどつき合いを
させてしまっても無理はありません。
だって今までロボットアニメといったらそんな感じでしたから。
ところが、ガンダムはそういうロボットアニメではなかった。
たぶん、ガンダムの放送開始前に絵を見せられただけで塗り絵を
作っちゃったんでしょうね。
こんな風に「今までこうだったから今回も同じだろう」と思い
込んでしまうと、突然ルールや常識が変わってしまったりします。
お互い、心したいものです。
◆シンプルすぎる要約◆
モビルスーツのことを「ロボット」と書くと、ガンダムの狂信者に
糾弾される恐れがありますので、私の無事を祈っていてください。